iPhoneのライバルはiPhoneである理由

日本のスマートフォンで最もシェアの多い、iPhoneシリーズ。Appleが新しいiPhoneを発売するたびに最新のiPhoneのライバルとなる機種はAndroidだけではありません。

iPhoneの性能は発売時点で常に世界最高クラス

Appleが開発しているiPhoneに搭載されているチップは、発売自伝で常に世界トップクラスの性能を誇ります。つまり、新型のiPhoneおよび新型のチップが開発されるたびに現行のモデルは旧型ということになりますが、現行のモデルが旧型になったところで、現行のモデルの性能が落ちるというわけではありません。つまり、新しいモデルと旧型を比較すると相対的に古いモデルの方が性能が悪くなり、新しいモデルの方が性能がよくはなりますが、それらの評価は相対的なもので、絶対的に古いモデルであれば必ずしも性能が悪いとは言い切れない、ということです。

旧型のモデルは価格が落ちて、エントリースマホとして最適化される

2022年8月にApple公式サイトで購入が可能なApple Watchは、「Apple Watch Series 8」「Apple Watch SE」「Apple Watch Series 3」の3種類でした。Appleは戦略的に古いモデルをエントリーモデルとして販売しています。Apple Watch同様、iPhoneも古いモデルはエントリーモデルに最適だと言えます。

iPhoneSEは旧モデルを廉価版としてブラッシュアップしている

特に、iPhoneSEシリーズは旧モデルのiPhoneの筐体を利用し、中身だけ最新のものにするという形で廉価版のiPhoneを開発しています。iPhoneSEのビジネスモデルからみても、旧型のiPhoneはエントリーモデルとして考えることが可能です。

中古市場の充実

iPhoneは中古でも価値が高い上に、旧型のモデルでも十分な性能を誇ることから、中古で頻繁に旧型iPhoneの取引が行われます。Apple公式サイトから旧型のiPhoneを購入できずとも、メルカリやAmazonなどで旧型のiPhoneモデルを購入することが可能です。

こういった中古のiPhoneは、新型のiPhoneの競合になっています。

実際にiPhoneの購入を検討してみる

今Androidを使っていて新しくiPhoneの購入を検討する際や、まだスマートフォンをもっていなくてこれからスマートフォンの購入を考える際にiPhoneを検討する場合、どのiPhoneを購入するのか考えてみます。

このときiPhoneの購入候補としてあがるのは、何も新型のiPhoneだけではないと思います。最新型のiPhoneは性能が高いというのもさることながら、デザインも旧型とは異なるため、ファッション性にも優れています。しかしながら、最新型のiPhoneは価格がそれなりにすることや、旧型のモデルでも十分使いこなすことが可能だと考えられ、結果として最新型のiPhoneのライバルは旧型のiPhoneになっていきます。

旧型のiPhoneをエントリーモデルやミドルレンジモデルとして扱うのは消費者だけではない

先述したiPhoneSEのビジネスモデルからも、Appleも旧型になったiPhoneをエントリーモデルやミドルレンジモデルとして認識している可能性があることがわかります。

Apple公式サイトでiPhoneシリーズの比較が可能

AppleがiPhoneのライバルをiPhoneだと認識している可能性として、Apple公式サイトでiPhoneの比較が可能であるということです。

iPhoneを比較する – Apple

旧型のモデルでも問題はないのか

では、最新のiPhoneではなく、旧型のiPhoneを購入してもデメリットはないのか、ということが気になるかと思います。旧型のモデルは確かに新型のモデルと比較して安価ですが、もちろん、デメリットも存在します。

  • 古すぎるiPhoneはOSのアップデートやサポートが打ち切られる
  • 中古で購入する場合バッテリーが痛んでいる
  • 旧型を使っていることを周りに認知されてしまう

旧型のiPhoneを使用することは上記のデメリットがあります。

旧型iPhoneモデルのOSアップデートやApple公式サポートの打ち切り

旧型のiPhoneを使う中でも、最大のデメリットはiPhoneのOSのアップデートやサポートをApple公式から打ち切られてしまう、ということです。古くなったiPhoneは、Appleから修理してもらえなくなる可能性や、セキュリティ面でサポートが受けられないなどして実質使えない状態になります。これは、Apple社が単に古いiPhoneシリーズの部品の製造をやめるという目的の他に、新型のiPhoneを使ってもらう、という戦略も含まれているのではないでしょうか。こういった現象はApple社に限った話ではなくビジネスを行う上では一般的に行われることです。

中古で旧型モデルを購入した場合のデメリット

その他のデメリットとしては、中古で旧型のiPhoneを購入した場合、バッテリーが古くなって傷んでいるということです。バッテリーは放電を繰り返していくうちに劣化し、放電が可能な容量が小さくなります。中古で旧型のiPhoneを購入した場合にはApple公式に依頼してバッテリーを最新のものに交換してもらいましょう。

まとめ

iPhoneのライバルがiPhoneであるということについての概要をまとめました。新型のiPhoneが発売されるたびに、旧型となったiPhoneは単に価格が落ちるというだけでなく、中古市場が充実するなど、様々な要因によって新型のiPhoneと競合します。様々なiPhoneのモデルがあるため、自身にあった最適なiPhoneの購入がおすすめです。